金利上昇 rising interest rates 2004 4 17
金利が上昇すると、株価が下がると考えるのは、固定観念です。
バブル崩壊から、13年も経過し、
十分なリハビリテーションの期間がありました。
この長い治療期間において、多くの企業は、改革に努力し、
現在は、改革の仕上げに近づいているでしょう。
すでに改革が終わった企業は、潤沢な現金を持っているでしょう。
こうした状況では、金利上昇は、むしろプラスです。
まだ、改革が終わっていない企業があると聞くが、
バブル崩壊から、いったい、何年経っているか。
その間、何をしていたのか。
口では、「改革」と言いながら、中身は「先送り」だったでしょう。
こうした企業は、いつか景気がよくなると考えて、
改革を先送りしたのでしょうが、
しかし、将来は違うものになる。
将来は、もっと厳しい競争時代となる。
少子高齢化の進行により、人口減少社会となる。
こうした社会では、市場の規模も減少する。
そうなると、どうなるか。
限られたパイを奪い合うどころか、
減少していくパイを奪い合うことになる。
今よりも、経済環境は、さらに厳しくなる。
今までは、誰でも勝てる平和な時代だったのです。
そんな時代でも、負け組だったのですから、将来は、どうなるのか。
将来は、「大競争時代」となっていくのです。